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お知らせ行動診療科

犬猫の行動には理由があるー小学校講話で伝えた“どうしてかな?”の視点

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先日、獣医師花村が江南市内の小学校へお招きいただき、小学2年生のみなさんに「どうぶつのお医者さんってどんなお仕事?」というお話をしてきました。

 

国語の授業『どうぶつ園のじゅうい』で獣医師の仕事に触れたあとだったこともあり、子どもたちは最初から興味を持って、真剣に耳を傾けてくれていました。

 

講話では、どうぶつの行動や症状には必ず理由があるということ、そしてその「どうしてかな?」を探すことが獣医師の大切な仕事であることをお伝えしました。
これは、当院で行っている犬猫の行動診療とも深く関わる視点です。

 

「どうしてかな?」を見つけるのが獣医師の仕事

獣医師というと「動物病院で診察する人」というイメージが強いですが、実際は 行動・環境・気持ち・体の状態を総合的に見て、原因を探る仕事 です。

 

どの症例でも必ず出発点は “理由を探すこと”

  • どうして吠えるのか

  • どうして噛んでしまうのか

  • どうしてトイレがうまくいかないのか

  • どうして来院をこわがるのか

身体的疾患と同じように、どうぶつが表す行動にはすべて“理由”があります。
不安・恐怖・痛み・ストレス・環境要因 など、さまざまなサインが隠れています。

 

 

今回の小学校講話では、この考え方を子どもたちに
「どうしてかな?」
という言葉でシンプルに伝えました。

 

一番驚きの声が上がったのは「誤食」のお話

実際の症例写真を交えながら、おもちゃや生活用品を誤って飲み込んでしまうケースについて紹介すると、「ええーーーっ!?」と教室全体に驚きの声が響き渡りました。

 

しかし、誤食の多くは環境を整えることで防ぐことができる事故 です。

 

子どもたちもその点にすぐ気づき、「それなら気をつければいいね!」と自分ごととして考えてくれていました。

 

ひとりひとりができる「どうしてかな?」を探すこと

講話の最後には、子どもたちへこんなお話をしました。
「どうぶつの困りごとを見て『どうしてかな?』と考えることは、じつは友だちや身近な人にもできる大切なことなんだよ。」

 

動物への思いやりも、人への思いやりも、「行動の背景を考えること」から始まるということ。

 

この視点は、犬猫と暮らすご家庭でもとても大切で、わたしたちが診療の場でお伝えしているポイントそのものです。

 

 

ときのしま動物病院の「行動診療」について

当院では

  • 怖がる

  • 吠え続ける

  • 咬んでしまう

  • トイレがうまくいかない

  • 来院や処置を強く嫌がる

  • 落ち着かない、眠れない、食べない
    など、犬猫の行動に関するお悩みをご相談いただけます。

 

困った行動はどうぶつからの「助けてほしい」というサインであることが多いです。

 

行動の背景を一緒に探りながら、その子に合った環境調整や、不安の少ない接し方をご提案します。

 

「これって困りごとかな?」という段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。